100%天然成分のオーガニックケアで
自分の自然美肌力を取り戻すサロン
オーガニックフェイシャル
オンクレールの喜田です。
先日、インスタグラムを見ていたら、
「ナチュラルなコスメ」として
紹介されている製品があって
あ~・・・これはちょっと
気をつけないといけないなぁ
と思ったことがありました。
その製品は、
「天然由来成分99%」
と紹介されていました。
これ、さらっと見てると
見逃してしまうかもしれませんが
「天然成分」
ではなくて
「天然由来成分」
です。
これを、
あ、天然成分なんだ、って
思ってしまって買ってしまう・・・
なんてことが起こってしまうわけですね。
「天然成分」と「天然由来成分」は
文字ではたった二文字の違いだけど
実はものすごく大きな違いがあります!
今日はそのお話をしてみますね。
■天然成分って
天然成分というのは、そのとおり
自然界にもともと存在している成分のことです。
お花や木、ハーブなどの植物、
粘土、鉱石類などを原料にします。
たとえば、植物を水やアルコールに浸して
抽出したエキスは、天然成分ですね。
それから、ハチミツやミツロウなども天然成分。
酸化チタンや酸化鉄なども天然です。
これと対するのが、合成成分。
人工的に作られたもので、
もともと自然界には存在しないものです。
おもに石油を原料にして作られています。
ラウリル硫酸ナトリウムや
ココイルグルタミン酸カリウムなどの
合成界面活性剤や、
パラベンやフェノキシエタノールなどの防腐剤は
すべて合成成分です。
石油由来のこのような合成成分は
お肌や健康にいい影響を与えないということで
意識したり注意したりしている方も
多いと思います。
たとえば、
防腐剤フリーや着色料フリーと記載されたものを
選んだりするのは合成成分を避けるためですね。
■天然由来成分って
では、
天然由来成分というのは、
どういう成分のことか?
なのですが、
天然由来成分とは
植物を原料にしてつくった合成成分のことです。
植物を原料にしているのだから、
それは天然成分なんじゃないの?
と思われたかもしれませんが
原料は植物でも
作っているものはあくまで「合成成分」。
できた成分は自然界にないもの
ということなんです。
少し具体的な例をあげてみますね。
セテアリルアルコールという成分があります。
これはもともとは自然界に存在しない成分で
人工的に作られた合成の界面活性剤です。
お肌に刺激を与えたり、
アレルギーを引き起こすおそれがあるということで
旧厚生労働省が指定した
旧表示指定成分のうちのひとつです。
旧表示指定成分についてはこちらをどうぞ↓
セテアリルアルコールは
おもに石油から合成されますが
最近になって
植物をもとにして作られるようになりました。
ここで、
ちょっとだけ考えてみたいんですが・・・
植物をもとにして作られたとしても
できあがる成分は
セテアリルアルコール・・・
ですよね。
ということは、
セテアリルアルコールに懸念されている
お肌への影響には変わりがないということです。
ただ、原料を石油から植物に変えたからといって
セテアリルアルコールか
突然肌に優しい成分に変身するのかといったら
そうではないですよね^^
これが「天然由来成分」の要注意ポイントなんです。
「天然由来成分」と聞くと、
天然由来
↓
石油じゃなくて植物が原料
↓
植物は天然
↓
天然だからお肌にやさしい、安心
というイメージを持ってしまって
天然成分と同じように感じてしまいます。
でも、本当はそうではなくて
あくまでできあがる成分は「合成」。
それがお肌にどういう影響を与えるかは
同じように注意をしていく必要がある、
ということなんですね。
■まとめ
天然由来成分は、
原料に天然のものを使っているだけで、
できあがる成分は自然界にないもの。
「天然」という単語がついているから
混乱を招いてしまうので
合成成分よりもやっかいだなぁと
わたしは感じています。
一番最初に書いた製品を例に取ったら、
「わたし、ナチュラルなもの使ってるの。
だって、99%も天然の原料でできてるんだよ!」
ってなるわけですね。
でも、これは残念ながら間違い・・・(;´∀`)
「天然由来成分」と書いてあったら、
その言葉のイメージだけで判断しないで、
合成成分が配合されているのと同じなのだ
ということだけでも知っておいてくださいね。
製品を選ぶときの
参考にしてみてください♪
今日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!